秋のヘッドフォン祭2014 に行ってきました その3

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前回前々回に引き続き、秋のヘッドフォン祭2014の記事です。

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ヘッドフォン祭では、ヘッドホン、イヤホンだけでなくアンプやプレーヤーの展示も充実しています。今回の記事では、少数ではありますが私が試聴することができたプレーヤーについて、紹介したいと思います。

 

Hidizs AP100

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一つ目が、Hidizs AP100です。Hidizsは中国で2009年に設立されたメーカーで、AP100は2014年1月のCESで発表されました。日本では9月頃から発売が開始され、3万5千円程度で売られているようです。

プレイヤーとしての質感は悪くなく、デザインもシンプルでスッキリとした印象です。個人的にはカッコいい部類に入ると思うのですが、どうでしょうか。色はブラックとシルバーです。ボタンなどの操作系もプレイヤーとしてオーソドックスなもので、初めて触る人でも操作しやすいと思います。ディスプレイサイズは2.4inchで、解像度は320×240のようです。日本語の表示も問題ありません。重さは139gで、質感の割にかなり軽く感じます。

AP100で特に快適に感じたのはその操作性です。オーソドックスなボタン配置のため初めてでも操作に迷うことがなく、さらに右下の戻るボタンで階層を1段階戻ることができるのが非常に便利です。ソフトウェアの動作もキビキビとしたもので、ボタンを押すと即座に反応してくれます。こうしたタッチパネルでなく分かりやすいボタンの採用や反応の良いソフトウェアは、毎日使用するポータブルプレイヤーでは満足度に大きく関わってきます。また、重さが139gと比較的軽いのも、毎日持ち運ぶポータブルプレイヤーとしては嬉しいです。

入出力は通常のフォンアウトに加え、ラインアウト、coaxial入力、coaxial出力が備わっています。これだけ入出力が充実していれば、様々なポータブルDAC/アンプと組み合わせられそうです。上の画像を見ていただければ分かるかと思いますが、厚みもそんなにありません。

また、AP100はCS8422を搭載し、ジッターの除去を行っているようです。Colorfly C4やxDuooのXD-01もCS8422を搭載し、同様のジッター除去を行っているようです。DACチップにはCS4398を搭載しています。CS4398はこれもまたColorfly C4や第2世代AKシリーズにも採用されている、シーラスロジックの最上位モデルです。

と、ここまで書いたのですが実は「ジッター」やら「SRC」やら「PLL」やらどうも文系の私にはちんぷんかんぷんな単語がたくさん出てきたのでもっと勉強が必要です…。念のため自分用メモとして以下に参考にしたページのリンクを貼っておきます。完全に理解しているわけではないですが…。

 

デジタルオーディオの基礎から応用(5):誤解していませんか!? クロックジッターの「真実」を解説 (1/3) – EDN Japan

 

 

 

アップサンプリングの方法(3): new_western_elec

 

 

 

 

PLLの原理

 

 

 

 

FiiO X1

 

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これまたよく似たDAPですがこちらはFiiOのX1です。海外ではすでに発売されているようですがヘッドフォン祭の時点では日本での発売日は未定、価格も未定となっていました。ブースの方の説明では、こちらはFiiOのエントリーモデルに位置する製品ですので、すでに発売されているミドルクラスのX3の価格から察していただければ…とのことでした。現在のX3の価格は大手家電量販店では2万5千円前後のようです。

FiiO X1の良い所はその軽さです。上で紹介したAP100は139gでかなり軽く感じたのですが、こちらはなんと108gです。この約30gの差はかなり大きく感じました。オヤイデのブースでは、X1があまりにも軽すぎてディスプレイ用の斜めの台から滑り落ちてしまうので、裏面にゴムの滑り止めを付けていました。そういうわけで、とにかく軽いDAPを探していたらこれを選んでおけば間違いなさそうです。ちなみに、iPodClassicの160GBの重さは162gです。

画面は2inchの320×240です。液晶の質はあまり良くないように感じました。コントラストが低いです。ソフトウェアの反応自体は悪くないですが、FiiO X5譲りのボタン配置なので、操作の仕方が初めてだと少し分かりづらいです。エントリー機として多くの人に使ってもらうのを考えた時に、操作の仕方がすぐ分かることは重要です。AP100と比較すると、劣っていると感じる部分です。

出力はフォンアウトとラインアウトのみです。価格次第ですが、必要十分という感じです。厚みもAP100より薄く13.5mmですのでシンプルにアンプと組み合わせて使っても楽しそうです。軽いのでアンプと組み合わせてもその恩恵を受けられそうですね。

Hidizs AP100 と FiiO X1 、価格の差はあれどどうしても比較してしまうこの2機種ですが、ヘッドフォン祭で私が触った感覚ですとFiiO X1の感動が大きかったです。操作性については慣れてくれば問題無いレベルですので、やはり軽さのインパクトでX1です。なにより、X1は先日生産終了が発表されたiPodClassicに代わり得るスタンダードさがあると感じました(※価格次第)。

 

今回の記事はここまでです。

 

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