Original Update by Feliciano Guimarães
悩みます。
え？もうHM-901持ってるのになんでまた新しいDAP買おうとしてんの？って思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、オーオタはそういう生き物なのです。
いくら美味しい食べ物でも、毎日食べてると飽きるじゃないですか。生きるために食べてるような人からすると毎日カップラーメンでいいじゃんと思われるかもしれないんですが、一度おいしい味を知ってしまったらもう戻れないんですよね。さらにそこにバリエーションも欲しくなるわけです。「おいしさ」をどのくらい感じるかは人それぞれだと思うのですが、感じる量が大きいほどオーオタになりやすいのではないかと思います。
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話が脱線してしまいましたが、本題に入りましょう。
FiiO X5とDX90jは、価格帯も近く初めてハイレゾ対応DAPへ買い換える際に比較されることも多い機種だと思います。私のように拡張性の高いサブ機として購入を検討する人もいるかもしれません。このあたりの価格帯だとどちらからの需要もありそうですね。
直挿し時の音質ですが、今回短い時間で試聴した感じですとFiiO X5は音に対する味付けが濃すぎず、全体域がカッチリ鳴っている印象を受けました。高域、低域どちらかに寄っている感じはせず、音の輪郭をはっきり表現してくれるように感じました。AK120（IIではありません）と比較すると音の奥行きの表現や見通しの良さ、フラットさにおいてはAK120の方が上手だと感じました。
DX90jの方はまず一聴してすぐに音楽的な鳴り方だと分かりました。FiiO X5とは音のキャラクターが全く違います。おそらく、一般的にウケが良さそうなのはこちらだと思います。低域の量が多いです。普段HM-901を使用していて、DAC部分がHM-901はES9018を2基搭載、DX90jはES9018K2M（ES9018のモバイル用途向け）を2基搭載しているので、普段聴いている音の傾向と近く、馴染みがあるのはこちらでした。
内蔵ソフトについては、両者キビキビ動いていたと感じましたが、一つ気になった点はDX90jの日本語フォントとアルバムアートの表示です。DX90jのディスプレイの解像度は320x240pxのQVGAで、X5は400x360pxなので仕方ない部分はありますが、DX90jではアルバムアートとフォントがガタガタした表示になっていました。（追記：どうやらバージョンアップで日本語フォントのガタガタは無くなったようです）個人的にはアルバムアートは普段曲を聞く上でも気持ちを盛り上げてくれる要素だと考えているので、これは少し残念です。ただしDX90jはタッチパネルを搭載しているので、操作感は良かったです。X5は物理ボタンで操作しますが、ボタンが多く操作が複雑に感じました。慣れれば問題ないとは思います。
拡張性については、どちらもラインアウト、同軸デジタル出力を搭載しているので問題ないと思いますが、DX90jはラインアウトの音量が可変です。X5のラインアウトは質が高いと評判なので、少し気になるところです。
ラインアウトといえば、最近AKシリーズの第一世代にラインアウトモードが搭載されました。AKシリーズもDACのデジタルボリュームを使用しているところはDX90jと同じですが、AKシリーズのラインアウトはヘッドフォンアンプを通ってしまっているため、これをラインアウトと呼べるのかどうか微妙です。ただ、これについての考え方は人それぞれで、「出てる音が良ければそれが真のラインアウトじゃなくてもいいだろ」派、「真のラインアウトじゃないんだからいくら音がいいと感じてもそれは音が悪いんだよ」派がいるようです。あなたはどちらのタイプでしょうか。興味深いです。
それはさておき、X5とDX90j、どちらを買えばいいのでしょう。結論としては、単体で音楽を楽しみたいのならDX90j、外部アンプと組み合わせて遊びたいならX5、という結論に至りました。DX90jを試聴したときの楽しさはやはり印象に残っています。サイズもそこまで大きくないですし、タッチパネル操作は快適でした。一方でX5は単体でもいい音ですが、アクセサリーとしてアンプスタッキングキットが発売されるなどやはり外部のアンプと組み合わせることが想定されているようです。公式の画像などでもよくFiiO E12と組み合わせてますしね。
一応私としてはこういう結論に至りましたが実際購入するときは自分の耳で聴いて判断するのが一番ですからね！あと個人的にラインアウトの部分がよく分かっていなかったので、参考にしたURLを置いておきます。
